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  ニュース     2022/01/23 20:59

シンガポール:物流のトランコムが同業買収、隣国への展開視野 無料記事

【亜州ビジネス編集部】物流のトランコム(本社:名古屋市東区)は20日、シンガポールの同業スターリング・リソーシズ(SLR)とそのグループ会社のH&Sを買収すると発表した。買収額は計11億4100万円。2社は衣類やヘルスケアなどのグローバル企業の物流業務を担っており、近隣国への進出も検討していることから、買収で東南アジアでの事業拡大を加速する。
 両社の代表者であるシ・イハン氏から株式を取得する。今月28日付でSLRの株式70%とH&Sの全株式を取得する予定。SLRについては、2024年までに株式を追加で取得し、全額出資とする。
 SLRは14年設立。貨物フォワーディングやパッキングなどの業務を手掛け、顧客の店舗・倉庫の在庫管理や受発注に最新のIT(情報技術)システムで対応しているという。マレーシアやタイ、インドネシアなどへの進出を検討している。20年の売上高は2億6600万円、純利益は1億700万円。年末時点の総資産は5億2800万円で、うち純資産は4億4100万円だった。一方、H&Sは売上高が4000万円、純利益が2200万円、総資産が1億8100万円、純資産が1億3300万円だった。
 トランコムは東南アジアで、2008年にタイに進出して物流業務などを展開。19年にはシンガポールでビル清掃サービスを手掛けるサージェント・サービシズを買収した。


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