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  ニュース     2020/12/24 20:58

シンガポール:住友化学、プロパン脱水素技術の導入など検討 無料記事

【亜州ビジネス編集部】住友化学は24日、シンガポールにあるグループの石油化学コンプレックス内で、プロパンガスからプロピレンを生産するプロパン脱水素(PDH)技術と、二酸化炭素(CO2)からメタノールを合成する技術を組み合わせる検討を開始したと発表した。環境負荷の低減と経済性の向上を同時に実現する。

 同社によると、エチレンやプロピレンなどの石油化学製品は、主にナフサ・クラッキングで製造されるが、近年はシェールガス由来のエタンを原料とするエタン・クラッキングが増えている。ただ、エタン・クラッキングはエチレン以外の生産物が少なく、プロピレンが不足する傾向にあることから、PDH技術の導入は供給不足の解消につながると期待されている。

 一方、メタノールの合成では、コンプレックス内の別工場から排出されるCO2と、PDH技術でプロピレンを製造する際に副生される水素を原料とする計画。CO2と副生水素の有効利用を図る。現在は高効率なメタノール合成技術の研究を進めており、シンガポール政府の協力も得ながら早期の導入を目指す。


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