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  ニュース     2025/06/09 20:56

シンガポール:車両購入権の価格、バイク除き軒並み下落 無料記事

 6月4日に締め切られた車両購入権(COE)の入札で、バイク向けのカテゴリーDを除く全カテゴリーでCOE価格が前回(5月21日)から下落した。ストレーツタイムズなどが伝えた。

 小型の乗用車・電気自動車(EV)が含まれるカテゴリーAは9万6999シンガポールドル(約1090万円)で、前回から5.4%下落した。これより大きい排気量1600cc超または出力97kW超の車両が含まれるカテゴリーBは11万3000シンガポールドルで、3.4%の下落。商用車向けのカテゴリーCは6万2000シンガポールドルで1.9%下がった。

 バイク向けのカテゴリーDは3.4%上昇し、9000シンガポールドルだった。バイクを除く全車種に使用できるオープンカテゴリー(カテゴリーE)のCOE価格は11万3900シンガポールドルとなり、3.5%下落した。

 今回の入札では、COEの供給数が3086台分に対し、4045件の入札があった。

 陸上交通庁(LTA)は5~7月期のCOE供給枠を1万8232台と発表。前期(2~4月)に比べ6.4%増やした。特にカテゴリーAは10.0%増の7511台、カテゴリーBは5.0%増の4689台と大きく引き上げた。

 供給枠の増加にもかかわらず、カテゴリーAの価格は依然高止まりしている。背景には、中国の比亜迪(BYD)など新興EVメーカーの参入による競争激化があるとされる。業界関係者によれば、需要の回復を見込んで価格が再び上昇に転じる可能性がある一方、旅行シーズンで購買意欲が鈍っており、当面は現在の水準が続くとの見方も出ている。


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