航空宇宙部品メーカーの米コリンズ・エアロスペースは15日、北東部にある航空宇宙産業の集積地「セレター・エアロスペース・パーク」で新工場の起工式を開催した。総額2億5000万米ドルを投じて建設するもので、シンガポールでの製造・整備能力を強化する。

　これまでの情報によると、新工場は2027年に完成し、28年に生産を開始する予定。時期は明らかにしていないが、東部ベドック地区にある既存工場はいずれ閉鎖し、新工場に移転する。

　同社は現在、ベドック工場で航空機エンジン向けの部品などを製造。新工場にはインダストリー4.0（第4次産業革命）技術などを導入して生産効率を高め、製品ラインアップも増やす。シンガポール拠点の生産高は33年までに現行の2倍に引き上げることを目指す。

　同社は1975年にシンガポールへ進出。2000人を雇用し、米ボーイングや欧州エアバス、カナダのボンバルディアなどの機体向けの部品を供給している。


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