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  ニュース     2024/01/31 20:53

シンガポール:23年の設備投資4割減、半導体ラッシュの反動で 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール経済開発庁(EDB)が1月30日発表した2023年の企業による固定資産投資(FAI)の認可額は127億シンガポールドル(約1兆4000億円)となり、過去最高だった前年の224億8900万シンガポールドルから43.5%減少した。前年は半導体分野の投資がとりわけ多く、反動が出た。
 EDBは、半導体分野が8割減と大きく落ち込んだものの、化学や電子、医療、航空といった分野への投資は堅調だったと説明した。前年より認可件数が多かったことから経済効果は大きく、23年のFAI認可案件が5年以内に産む事業支出総額(TBE)は前年比43.5%増の年89億シンガポールドルに拡大すると見込む。また、付加価値創出額は29.6%増の同267億シンガポールドル、雇用創出は17.1%増の2万45人の見通し。
 EDBは今回、中長期の目標を据え置き、FAI認可を年80億~100億シンガポールドル、それによる事業支出総額を同50億~70億シンガポールドル、雇用創出を1万6000~1万8000人とした。ただ24年の見通しは楽観視しておらず、地政学的緊張の長期化、米選挙などに伴う政策の先行き不透明感、投資獲得に向けた国際競争の激化、マクロ経済の不確実性などが懸念事項にあるとしている。


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