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  ニュース     2020/11/17 21:55

シンガポール:10月の輸出3%減、5カ月ぶりマイナス 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール企業庁が17日発表した2020年10月の輸出額(石油と再輸出を除くNODX)は、前年同月比3.1%減の138億5411万シンガポールドル(約1兆760億円)だった。減少は5カ月ぶり。集積回路(IC)が2桁のマイナスとなり、主力の電子製品が6カ月ぶりに落ち込んだ。
 電子製品(0.4%減)は前月の21.4%増からマイナスに転落。5割近くを占めるIC(12.8%減)が2月以来のマイナスとなった。非電子製品(3.9%減)も5カ月ぶりに減少。医薬品(2.7%増)は伸びたものの、非貨幣用金(61.0%減)や石油化学製品(15.3%減)の落ち込みが全体を押し下げた。
 主要国・地域への輸出では、最大の中国向け(5.3%増)や、2番目に大きい米国向け(13.2%増)、日本向け(16.9%増)などが拡大。一方で香港(21.0%減)や韓国(13.0%減)、タイ(12.2%減)などへの輸出が2桁減だった。香港向けは非貨幣用金やICが減少した。
 1〜10月の累計は前年同期比5.0%増の1438億5712万シンガポールドルだった。同庁は8月中旬、20年通期の輸出額(NODX)を前年比3.0〜5.0%増とする予測を発表している。


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