国産電気自動車（EV）メーカーのビンファストは13日、2025年7月の国内新車販売台数が1万1479台だったと発表した。6月の1万1382台からは0.9％増加。3カ月連続で1万1000台を超え、業界首位を11カ月連続で維持したとみられる。

　モデル別では、低価格帯の小型EV「VF3」が3140台で最多。これにAセグメント・スポーツ多目的車（SUV）「VF5」が2552台、BセグSUV「VF6」が1902台、CセグSUV「VF7」が795台で続いた。VF3とVF5は個人利用から業務用途まで幅広く支持を集めている。

　大型SUV「VF8」「VF9」も好調で、VF8は319台を販売。商用車では、VF5をベースにしたサービス業向け「ヘリオグリーン」が2128台となり、CセグSUV「VFe34」をベースにした「ネリオグリーン」も堅調に推移した。

　1～7月の販売台数は7万9048台。モデル別ではVF3が2万6223台で最も多く、VF5が2万4364台、VF6が1万454台、VF7が4381台となった。

　同社は8月、タクシーや配車向けに開発した7人乗りのミニバン「リモグリーン」の納車を開始し、ガソリン車からEVへの乗り換えを促す全国キャンペーンも展開。特にハノイ市、ホーチミン市、南部アンザン省では特典を用意するなど、国内でのEV普及に向けた取り組みを強化している。


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