シンガポール企業庁が16日発表した2025年4月の輸出額（石油と再輸出を除くNODX）は、前年同月比12.4％増の156億1336万米ドルだった。前年同月を上回るのは3カ月連続。主力の電子製品（23.5％増）の伸びが加速し、全体を押し上げた。

　電子製品が前年同月を上回るのは7カ月連続となる。電子の5割近くを占める集積回路（IC、23.3％増）が韓国や台湾への輸出増で大きく拡大。また、パソコン（PC、124.3％増）はインドネシア向けが2.7倍に増えるなど、大幅増が続いている。一方、IC部品（27.1％減）とプリント基板アセンブリー（PCBA、28.6％減）は共に4カ月連続で2桁のマイナスとなった。

　非電子製品（9.3％増）は3カ月連続のプラス。非貨幣用金（8.4％増）や特殊機械（7.2％増）がけん引した。他にインドネシア向け船舶の伸びが大きかった。

　主要国・地域への輸出では、インドネシア（111.2％増）や台湾（45.7％増）など多くの国・地域で2～3桁増を記録。日本（6.4％増）は5カ月連続のプラスで、非電子製品（1.6％減）が落ち込んだものの、電子製品（28.1％増）が拡大した。一方、最大輸出先の中国（17.0％減）は8カ月連続の前年割れで、2番目に大きい米国（1.2％増）は電子、非電子とも低い伸びにとどまった。


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