【亜州ビジネス編集部】シンガポール陸運庁（LTA）によると、バスと電車の公共交通機関の利用者数は2023年に1日平均719万人となり、前年から12.6％増加した。新型コロナウイルス流行前の19年（769万人）の93.5％の水準まで回復している。ストレーツタイムズが伝えた。
　MRT（地下鉄・高架鉄道）と軽量軌道交通（LRT）の利用者数は1日345万人となり、前年から17.6％増加。バスは8.3％増の375万人だった。
　コロナ関連規制の撤廃で順調に回復している。ただ、シンガポール社会科学大学のウォルター・テセイラ准教授は、24年も安定して回復するかは予想が難しいと説明。新型コロナ後は自宅勤務や宅配の利用が増え、労働と経済の構造が変化したためとしている。シンガポール・マネジメント大学で交通研究を専門とするテレンス・ファン准教授も、バスと電車の利用者数は19年の通勤パターンに基づいて予想される回復を下回っていると分析した。


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