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  ニュース     2021/04/04 20:59

マレーシア:ベルマツが起亜車販売へ、生産では合弁設立 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシアとフィリピンでマツダ車を販売するベルマツオート(BAUTO)と韓国の起亜自動車は1日、マレーシア国内での起亜車の生産販売で提携すると発表した。生産では合弁会社を設立し、販売ではベルマツの子会社が代理店となる。まずスポーツタイプ多目的車(SUV)「セルトス」など3モデルを生産販売する計画。東南アジアなどへ輸出も計画する。

 国内で起亜車の代理店だったナザ・グループが昨年に権利を手放し、起亜自は新たな提携先を探していた。同社はベルマツについて、マレーシアとフィリピンでブランドを構築し、自動車生産の実績もあると評価。一方、ベルマツは起亜車がスタイリシュな外観などで人気を博しているとし、販売に自信をみせた。

 生産合弁の起亜マレーシアには起亜自が66.6%、ベルマツが33.3%を出資。資本金は最大6000万リンギ(約16億円)とする。完全組み立て部品(CKD)を輸入して組立生産する計画。当初の3モデルは「セルトス」と多目的車(MPV)「カーニバル」が確定しており、残り1モデルは後日決める。起亜自は同合弁会社を東南アジアなどへの輸出向け生産拠点とする考えを示している。

 販売やアフターサービスは、ベルマツが65%出資する新会社ディナミクジャヤ・モーターが担当。同社の残り株式35%は、マレーシア国内の自動車販売会社が出資するとしている。

 過去の報道によると、起亜車のマレーシアでの販売台数は2014年に9926台と好調だったが、その後低迷。19年には前年比39.3%減の3432台、新型コロナウイルス禍で業界全体が冷え込んだ20年には81.5%減の635台にとどまった。

 ベルマツオートは昨年、コングロマリット(複合企業)のベルジャヤ・コーポレーションとともに、プジョー車の国内独占販売権も取得。プジョーの販売権もナザ・グループが手放していた。


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