ニュース 2022/04/14 21:58
シンガポール:3回連続で金融引き締め、インフレ圧力の高まりで
経済・統計 政策・政治 シンガポール
【亜州ビジネス編集部】シンガポール金融管理局(MAS)は14日、金融引き締めを一段と強める方向に変更したと発表した。引き締めは昨年10月と今年1月に続き3回連続。高水準にある物価上昇を鈍らせる狙いがある。
シンガポールは貿易立国であるため、MASは金利ではなく主要貿易相手国の通貨に対する為替レートで金融政策を調整。通貨バスケットに対するシンガポールドル(Sドル)の名目実効為替レート(NEER)の誘導目標について、傾斜と中央値、許容変動幅を変えることで景気や物価の安定を図る。変動幅から外れた場合はMASが介入する。
MASは今回、前2回と同様に傾斜をSドル高方向にやや傾けた。その上で、目標とするNEERの中央値もややシンガポール高に調整。許容変動幅は据え置いた。
シンガポールの消費者物価指数(CPI)上昇率は2022年1〜2月に前年同期比4.2%となり、21年第4四半期の3.7%から加速。MASは、新型コロナウイルス流行とウクライナ危機による世界的な物流停滞とコモディティー価格上昇を受けてさらにインフレが加速するとみており、22年のインフレ予想を従来の2.5〜3.5%から4.5〜5.5%に上方修正した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
シンガポールは貿易立国であるため、MASは金利ではなく主要貿易相手国の通貨に対する為替レートで金融政策を調整。通貨バスケットに対するシンガポールドル(Sドル)の名目実効為替レート(NEER)の誘導目標について、傾斜と中央値、許容変動幅を変えることで景気や物価の安定を図る。変動幅から外れた場合はMASが介入する。
MASは今回、前2回と同様に傾斜をSドル高方向にやや傾けた。その上で、目標とするNEERの中央値もややシンガポール高に調整。許容変動幅は据え置いた。
シンガポールの消費者物価指数(CPI)上昇率は2022年1〜2月に前年同期比4.2%となり、21年第4四半期の3.7%から加速。MASは、新型コロナウイルス流行とウクライナ危機による世界的な物流停滞とコモディティー価格上昇を受けてさらにインフレが加速するとみており、22年のインフレ予想を従来の2.5〜3.5%から4.5〜5.5%に上方修正した。
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