【亜州ビジネス編集部】　マレーシア統計局が28日発表した貿易統計によると、2020年7月の輸出額は前年同月比3.1％増の925億3090万リンギ（約2兆3560億円）だった。増加は2カ月連続。主力の電気・電子製品が前月に続き好調だったほか、パーム油やゴム製品が大きく伸びた。輸入額は8.7％減の673億8420万リンギと、5カ月連続のマイナス。貿易黒字は251億4670万リンギとなり、2カ月連続で過去最高を更新した。

　全体の4割超を占める電気・電子製品は9.2％増と、2カ月連続のプラス。シンガポール向けなどが伸びている。パーム油・パーム油製品は52.0％増。このところ好調が続いており、中国向けは3.3倍に増えた。ゴム製品は93.9％増加。新型コロナウイルス流行でゴム手袋の需要が世界的に高まっている。

　上位10カ国・地域への輸出では、6カ国・地域で増加した。最大の中国向けは13.9％増。鉄鋼や金属製品、パーム油・パーム油製品が伸びをけん引した。米国向けと韓国向けは2桁の増加。一方、対日輸出は2.8％減少した。

　輸入では消費財がやや増えたものの、資本財や中間財などが2桁の減少。燃料や輸送機器の落ち込みが大きかった。国別では最大の中国からが8.9％減、日本からが11.8％減などだった。

　1〜7月の累計は、輸出額が前年同期比6.2％減の5414億7060万リンギ、輸入額が7.4％減の4517億5060万リンギ、貿易収支が897億2000万リンギの黒字だった。


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