ニュース 2025/07/02 20:59 NEW!!
ベトナム:上半期のコーヒー輸出額が倍増、半年で年間記録を更新 
経済・統計 農業・食品 貿易 ベトナム
農業・環境省によると、2025年上半期のコーヒー輸出額は前年同期比2倍の55億米ドルだった。通年で過去最高だった24年の実績(54億米ドル)を半年で上回り、過去最高を更新。コーヒー豆相場の上昇に加え、商品の高付加価値化や主要市場からの大型受注が奏功している。VNエクスプレスが1日付で伝えた。
同省は、香味が優れた高品質豆(スペシャルティーコーヒー)やインスタント、深加工品といった高付加価値製品へのシフトを戦略的に進めてきたことで、輸出が大きく伸びたと分析。欧米や日本、韓国、中国からの大型受注も輸出を押し上げた。
ただし、足元では価格が下落傾向にある。ロンドン市場ではロブスタ種の7月渡しが1トン当たり3661米ドル、9月渡しが3593米ドルと、いずれも前年比30%超の下落となった。国内でも中部高原での生豆価格が1キログラム当たり9万4500ドン(約520円)と年初来で最も低く、3月のピークから3割下落した。供給増と米ドル高が影響しており、ブラジルの豊作やインドネシアの在庫積み増しも価格の下押し圧力となっている。
農業・環境省は、25年のコーヒー輸出額が前年比36.9%増の75億米ドルに拡大すると予想。高付加価値化に加え、欧州や中国、日本、韓国、フィリピン、タイといったロブスタ種の消費が多い国・地域への売り込みが奏功するとみている。一方で、コーヒーは主に12月から4月にかけて収穫されるため、下半期の供給制約を懸念している。
■農林水産物の輸出は14%増
農業・環境省によると、25年上半期の農林水産物輸出額は前年同期比14.3%増の335億米ドルだった。通年目標は650億米ドルで、第3四半期に140億~150億米ドル、第4四半期に160億米ドル超を見込む。
コーヒーに加え、茶やコショウ、カシューナッツ、ゴム、畜産品なども輸出をけん引する見通し。カシューナッツは通年で45億米ドル(2.7%増)、ゴムは33億米ドル(4.6%減)を目標とする。欧州や中東、インド、ロシアといった市場への展開や、品質・加工技術の向上が輸出拡大の鍵とされている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
同省は、香味が優れた高品質豆(スペシャルティーコーヒー)やインスタント、深加工品といった高付加価値製品へのシフトを戦略的に進めてきたことで、輸出が大きく伸びたと分析。欧米や日本、韓国、中国からの大型受注も輸出を押し上げた。
ただし、足元では価格が下落傾向にある。ロンドン市場ではロブスタ種の7月渡しが1トン当たり3661米ドル、9月渡しが3593米ドルと、いずれも前年比30%超の下落となった。国内でも中部高原での生豆価格が1キログラム当たり9万4500ドン(約520円)と年初来で最も低く、3月のピークから3割下落した。供給増と米ドル高が影響しており、ブラジルの豊作やインドネシアの在庫積み増しも価格の下押し圧力となっている。
農業・環境省は、25年のコーヒー輸出額が前年比36.9%増の75億米ドルに拡大すると予想。高付加価値化に加え、欧州や中国、日本、韓国、フィリピン、タイといったロブスタ種の消費が多い国・地域への売り込みが奏功するとみている。一方で、コーヒーは主に12月から4月にかけて収穫されるため、下半期の供給制約を懸念している。
■農林水産物の輸出は14%増
農業・環境省によると、25年上半期の農林水産物輸出額は前年同期比14.3%増の335億米ドルだった。通年目標は650億米ドルで、第3四半期に140億~150億米ドル、第4四半期に160億米ドル超を見込む。
コーヒーに加え、茶やコショウ、カシューナッツ、ゴム、畜産品なども輸出をけん引する見通し。カシューナッツは通年で45億米ドル(2.7%増)、ゴムは33億米ドル(4.6%減)を目標とする。欧州や中東、インド、ロシアといった市場への展開や、品質・加工技術の向上が輸出拡大の鍵とされている。
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