コングロマリット（複合企業）大手のビングループは19日、ハノイ市ドンアイン区で「国家展示・会議センター」を開所した。東南アジアでは最大規模、世界でもトップ10に入る展示施設としている。

　90万平方メートルの敷地にメイン展示場「キムクイ展示ホール」（面積13万平方メートル）や国際展示場「ビンパレース・コアロア」（1万6800平方メートル）、野外展示場4カ所、常設展示場、飲食施設、駐車場――などを設けた。キムクイ展示ホールは2万4000トンの鉄骨ドームを備え、高さは56メートルに上る。9月2日のベトナム独立80周年に間に合わせるため、着工からわずか10カ月で完成させた。

　ビングループは19日、この案件を含め全国6カ所で大型案件の開所・着工式を一斉に開催した。北部ハイフォン市では、全長約2.2キロメートルの「マイチャイ橋」を開通。北部クアンニン省では、ハロン湾を望むゴルフ場を着工した。北中部ハティン省ではブンアン経済区で工業団地「ビンホームズ・ブンアン工業団地」（面積965万平方メートル）を着工。南部タイニン省では教育・医療・商業を備えた新都市「フオックビンタイ新都市」の開発を始めた。南部ドンナイ省では南北高速道路の一部区間の建設を開始した。

　ハノイ市の式典にはトー・ラム共産党書記長やファム・ミン・チン首相が出席。チン首相は、民間企業の力による国家インフラ整備を高く評価した上で、「ベトナムでは、ベトナム人の手によって、世界に認められる象徴的なプロジェクトが今後数々見られるだろう」と強調した。


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