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  ニュース     2025/06/09 20:57

マレーシア:ジョ州PTP港、月間コンテナ量記録を3カ月連続更新 無料記事

 ジョホール州のタンジュンペレパス港(PTP)の運営会社は、2025年5月のコンテナ取扱量が126万9389TEU(20フィートコンテナ換算)となり、月間として過去最高を記録したと発表した。国内港湾では初めて、3カ月連続で月間記録を更新したとしている。

 同港はインフラ建設・港湾運営のMMCコーポレーションが70%、オランダのAPMターミナルズが30%を出資する合弁会社が運営。年間1300万TEUの処理能力を持つ国内最大規模の港湾で、主要な積み替え拠点としての地位を強化している。5月の取扱量は、これまで過去最高だった4月の121万5751TEUを4.4%上回った。

 ビジネスタイムズによると、マーク・ハーディマン最高経営責任者(CEO)は、デンマークのAPモラー・マースクとドイツのハパックロイドの世界大手による海運アライアンス「ジェミニ・コーポレーション」がPTPをアジアの要所に位置付けていることに触れ、「取扱量の増加にもかかわらず、高い生産性とスケジュール遵守を維持している」と説明。資産更新やインフラ強化を進めるとともに、ESG(環境・社会・企業統治)推進、安全性向上、デジタル化を加速しており、これらの取り組みが持続的な成長を支えていると述べた。

 PTPは25年に設立25周年を迎えており、コンテナ量以外にもさまざまな記録を更新。過去数カ月間では、1週間で17万8679件、12時間シフトで1万5041件、1時間当たり1442件の荷役作業を達成するなど、オペレーション面でも記録を塗り替えている。

■ジョホール港に中国製クレーン4基

 MMC傘下のジョホールポートは、州内で運営するジョホール港に4基の水平引込式クレーンを増設すると発表した。中国の建機大手、三一重工から調達することで7230万リンギ(約24億6000万円)の契約を締結。性能が高く、船舶の待ち時間短縮につながるという。ジョホールポートは総額10億リンギを投じて港湾設備の更新を進めており、その一環となる。


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