マレーシア統計局が発表した2023年第3四半期の雇用統計によると、民間企業の労働需要は前年同期比2.6％増の890万2500人だった。プラスは8四半期連続。前四半期も上回り、少なくとも15年以降で最多となった。
　調査はフォーマルセクターの民間企業を対象に実施。従業員数に無報酬の家族などは含まれない。第3四半期の雇用創出は前年同期比4.8％増の3万1990人に拡大した。一方で未充足求人は0.2％減の19万900人と前年を割り込んだ。
　産業分野別の労働需要は、全体の5割を占めるサービス業で2.3％増加。ほかは◆製造業＝3.1％増◆建設業＝2.2％増◆農業＝4.5％増◆鉱業・採掘業＝3.1％増――だった。製造では食品・飲料・たばこが10.1％増と伸びが大きかった。
　雇用創出は製造業で5.9％増、サービス業で1.2％増など。未充足求人はサービス業で13.0％減と落ち込む一方、全体の5割超を占める製造業は0.6％増だった。


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