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  ニュース     2025/07/06 21:59 NEW!!

フィリピン:6月のインフレ率1.4%、前月から小幅上昇 無料記事

 フィリピン統計庁(PSA)が4日発表した2025年6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で1.4%だった。前月から0.1ポイント上昇。肉類の値上がりや原油価格の上昇、通貨ペソの低下などを背景に、小幅ながら5カ月ぶりに伸びが加速した。

 CPI上昇率は、フィリピン中央銀行(BSP)の事前予測(1.1~1.9%)の範囲に収まり、政府インフレ目標(2.0~4.0%)の下限を4カ月連続で下回った。一部食品とエネルギーを除くコア指数は2.2%で、3月以降は横ばいで推移している。

 全13品目のうち住居・水道・電気・ガス・その他燃料(3.2%)など5品目で伸びが拡大。ほかに運輸(マイナス1.6%)の下落幅が縮小した。一方、5品目が横ばいで、残りの食品・非アルコール飲料(0.4%)とパーソナルケア・その他(2.4%)は前月の伸びを下回った。

 食品では政府の価格抑制策でコメ(マイナス14.3%)の下落幅が拡大。また、野菜(マイナス2.8%)も落ち込んだ。一方、供給が減った肉類(9.1%)や魚介類(6.2%)は前月から伸びが加速した。

 CPI上昇率が低水準だったことについて、経済企画開発省のエディリオン次官は、食糧の安定供給や物流改善に向けた政府の取り組みが奏功したと説明した。1~6月のCPI上昇率は前年同期比で1.8%となり、政府の年間目標を下回っている。


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