複合企業DRBハイコム傘下の国民車メーカー、プロトンは7日、ペラ州タンジュンマリムで電気自動車（EV）の組立工場を着工した。第1期に8200万リンギ（約28億円）を投じるもので、年内に完成させる予定。国内外向けに自社EVブランド「e.MAS（イーマス）」の車両を生産する。

　同社が開発を進める自動車製造拠点「オートモーティブ・ハイテクバレー（AHTV）」内に建設する。第1期の年産能力は2万台で、200人以上を雇用。まずは昨年12月に発売したe.MAS第1弾のスポーツ多目的車（SUV）「e.MAS7」を生産する。同モデルは資本提携する吉利汽車のSUV「EX5（銀河E5）」をベースとしており、現在は中国から輸入しているが、工場完成後は現地組立生産に切り替える。

　第2期には工場の年産能力を4万5000台に引き上げる計画。e.MAS7を含め、エンジン車からハイブリッド車（HV）、EVまでプロトン最新の共通プラットホームを採用し、効率よく生産ラインアップを増やす。

　現地報道によると、プロトンは部品メーカーなどをAHTVに呼び込んで自動車の一大生産拠点を構築中。既に22社が総額7億500万リンギの投資を進め、3000人を雇用している。


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