リチウムイオン電池部材を生産する中国の深セン市科達利実業（ケダリ）は22日、ケダ州に現地法人を設立し、電池部材の工場を建設すると発表した。投資額は最大6億人民元（約127億円）。東南アジア事業の中心拠点とし、海外販売を強化する。工期は36カ月を予定する。
　同社は1996年設立。中国各地の生産拠点で電池ケースや封口板など電池部材のほか、自動車の精密金属部品なども生産し、国内外の電池大手などに供給している。
　ケダ州では足元で中国の電池関連メーカーの進出が活発化しており、昨年8月には科達利の顧客でもあるリチウム電池メーカーの恵州億緯リ能股フン（EVEエナジー）が工場を着工。ほかにリチウム電池メーカーの珠海冠宇電池（CosMX）が今年8月末に、負極材大手の石家庄尚太科技（シャンタイ・テック）が先週に、それぞれ工場建設計画を発表している。


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