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  ニュース     2024/01/07 19:59

マレーシア:車部品のEPMB、長城汽車と8年間の組立生産契約 無料記事

【亜州ビジネス編集部】自動車部品メーカーのEPマニュファクチャリング(EPMB)は3日、中国自動車メーカーの長城汽車(GWM)と8年間の車両組立生産契約を結んだと発表した。昨年10月に覚書を締結しており、今回正式に契約を結んだ格好。まず「哈弗(ハヴァル)」ブランドの中型・スポーツ多目的車(SUV)「H6」とコンパクトSUV「初恋(ジョリオン)」を組立生産する。

 EPMBの完全子会社であるPEPS(マラッカ)とGWM現地法人の長城汽車セールス・マレーシアが契約を交わした。ニュー・ストレーツ・タイムズによると、マラッカ州アローガジャのハイコムペゴ工業団地でEPMBが組立生産の体制を整備する。1000人を新たに雇用する予定。生産台数は徐々に増やし、2028年に2万台に引き上げる。当初の生産モデルである「H6」と「初恋」は、共にハイブリッド車(HV)タイプがあり、将来にラインアップを調整する。両モデルは長城汽車がタイの自社工場でも生産している。

 EPMBはドアやダッシュパネル、燃料タンクモジュールなどさまざまな自動車部品を製造。国内に少なくとも7工場を持つ。このところ電動車事業に力を入れており、ハイコムペゴ工業団地では昨年10月、自動車組立工場を着工した。投資額は1億リンギ(約31億円)超。長城汽車の車両以外も生産する方針で、中国自動車大手の北京汽車(BAIC)と昨年8月、車両生産に向けて覚書を交わしている。

 長城汽車は数年前に一度マレーシア市場から撤退した後、22年に100%出資の現地法人を設立して再進出した。現在は「欧拉(オーラ)」ブランドの電気自動車(EV)「好猫(グッドキャット)」と1トンピックアップトラック「GWMキャノン」のみ輸入販売しており、価格はそれぞれ14万~17万リンギ、12万8000リンギとしている。


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