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  ニュース     2024/03/03 20:57

マレーシア:23年の投資認可2割増、過去最高の3295億リンギ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア投資開発庁(MIDA)の2月29日発表によると、2023年の投資認可額は前年比23.0%増の3294億5500万リンギ(約10兆4200億円)だった。2年ぶりに過去最高額を更新。電気・電子産業を中心とする製造業への外国直接投資(FDI)が倍増し、全体を押し上げた。投資認可数は12.9%増の5101件。12万7332人の雇用創出を見込む。

 認可額はFDIが15.3%増、DDIが35.1%増と、そろって2桁のプラス。FDIの国別上位は、◆シンガポール=437億リンギ◆オランダ=355億リンギ◆米国=215億リンギ◆ケイマン諸島=175億リンギ◆中国=145億リンギ――で、前年5位の日本はランク外だった。

 産業分野別では製造業が80.3%増と伸びが大きく、特に電気・電子産業が3倍近くの854億リンギに急伸。同庁は世界のサプライチェーン(供給網)でマレーシアの役割が強固になっていると指摘した。電気・電子以外では、機械・設備(226億リンギ)や化学(89億リンギ)の分野で投資が多かった。

 大型事業には、◆中国・深セン市星源材質科技の現地法人INVニューマテリアルズ・テクノロジー(M)(英諾威)によるリチウムイオン電池セパレーター生産事業=投資額32億リンギ、ペナン州◆中国のリチウム電池メーカー、恵州億緯リ能股フン(EVEエナジー)による、電動バイクや電動工具向けの円筒形電池の生産事業=19億2400万リンギ、ケダ州クリム◆韓国OCIホールディングスと同クムホ(錦湖)P&Bケミカルの合弁によるエピクロロヒドリン生産事業=11億リンギ、サラワク州◆米系ベンチマーク・エレクトロニクスによる半導体前工程装置関連の事業拡大=8億270万リンギ、ペナン州◆ペナンに本拠を置くインフィネクス・システムズによる集積回路(IC)設計・開発サービス事業拡大=4715万リンギ――などがあった。


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