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  ニュース     2021/08/23 20:58

シンガポール:7月のインフレ率2.5%、7年8カ月ぶり高さ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が23日発表した2021年7月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で2.5%だった。前年同月に原油価格の低下などを受けて落ち込んだ反動があって大きく上昇。前月の2.4%を上回り、13年11月以来、7年8カ月ぶりの高水準となった。燃料を含む民間道路輸送(12.6%)と家賃など住居(1.4%)を除くコア指数は1.0%となり、2年1カ月ぶりの高さだった。

 品目別では、発電燃料の値上がりを背景に電気(9.9%)が大きく上昇。19年3月以来のプラスに転じた。また、需要の増加を受けて住居の伸びが加速。調理油や野菜の値上がりで食品(1.1%)も前月を上回る伸びだった。

 CPIは4月以降に4カ月連続で2.0%を上回って推移している。ただ、シンガポール金融管理局(MAS)と貿易産業省は今後について、原油価格の低下などでインフレが緩和すると予測。CPI上昇率の年間見通しは1.0〜2.0%、コア指数は0.0〜1.0%とし、前月から据え置いた。


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