ニュース 2021/05/16 20:59
マレーシア:半導体業界が活動制限に懸念、「供給不足に悪影響」 
経済・統計 電子・電気 マレーシア
MCOでは州をまたいだ移動が禁止されるが、経済活動は除外対象となる。しかし、企業は従業員を在宅で勤務させることを求められ、出勤が認められるのは最大で30%の管理職者にとどまる。トラックやビジネス用車両の乗員も制限されており、製品の輸出入や通関の速度への影響が懸念される。
マレーシアは世界の半導体産業において、パッケージング・テスティング(封止・検査)の13%を一国で担う。業界企業は50社に上り、世界的大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、NXPセミコンダクターズ、日月光投資控股(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH)、インフィニオン・テクノロジーズ、STマイクロエレクトロニクス、インテル、ルネサス・エレクトロニクスなどが封止・検査または製造工場を置いている。
マレーシアは受動部品の重要生産拠点でもある。レジスタの華新科技(ウォルシン・テクノロジー)、旺詮(ラレク)、インダクター・積層セラミックコンデンサー(MLCC)の村田製作所、アルミ電解コンデンサーのニチコン、日本ケミコン、固体電解コンデンサーのパナソニックなどが工場を設置している。昨年3月のMCOでは、これら受動部品メーカーが2週間の操業停止を求められ、関連業界に比較的大きな影響が出た。
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