ニュース 2022/07/17 20:59
シンガポール:4回連続で金融引き締め、インフレ圧力抑制されず
経済・統計 政策・政治 シンガポール
【亜州ビジネス編集部】シンガポール金融管理局(MAS)は14日、金融引き締めを一段と強める方向に変更したと発表した。引き締めは昨年10月と今年1月、4月に続いて4回連続。通常は4月と10月に金融政策を調整するが、インフレ圧力の上昇に素早く対応するため、3カ月間隔で引き締めを進めている。
シンガポールは貿易立国であるため、MASは金利ではなく主要貿易相手国の通貨に対する為替レートの誘導目標を定めることで金融政策を調整。通貨バスケットに対するシンガポールドル(Sドル)の名目実効為替レート(NEER)の誘導目標について、傾斜と中央値、許容変動幅を変えることで景気や物価の安定を図る。MASは今回、目標とするNEERの中央値をシンガボールドル高方向に調整。傾斜と許容変動幅は据え置いた。
シンガポールの消費者物価指数(CPI)上昇率は5月に前年同月比5.6%となり、10年6カ月ぶりの高水準を記録。4月の金融引き締め強化後も、世界的な物流停滞や燃料高、人件費上昇など国内外の要因でインフレ圧力が高まった。今後もこの傾向は続くとみており、MASは2022年のインフレ予想レンジを従来の4.5〜5.5%から5.0〜6.0%に上方修正。コアインフレ予想レンジも2.5〜3.5%から3.0〜4.0%に引き上げている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
シンガポールは貿易立国であるため、MASは金利ではなく主要貿易相手国の通貨に対する為替レートの誘導目標を定めることで金融政策を調整。通貨バスケットに対するシンガポールドル(Sドル)の名目実効為替レート(NEER)の誘導目標について、傾斜と中央値、許容変動幅を変えることで景気や物価の安定を図る。MASは今回、目標とするNEERの中央値をシンガボールドル高方向に調整。傾斜と許容変動幅は据え置いた。
シンガポールの消費者物価指数(CPI)上昇率は5月に前年同月比5.6%となり、10年6カ月ぶりの高水準を記録。4月の金融引き締め強化後も、世界的な物流停滞や燃料高、人件費上昇など国内外の要因でインフレ圧力が高まった。今後もこの傾向は続くとみており、MASは2022年のインフレ予想レンジを従来の4.5〜5.5%から5.0〜6.0%に上方修正。コアインフレ予想レンジも2.5〜3.5%から3.0〜4.0%に引き上げている。
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