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  ニュース     2021/05/13 20:58

マレーシア:21年の経済成長予想、6.2%に上方修正=MIDF 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア産業開発金融(MIDF)系のシンクタンクであるMIDFリサーチは11日、マレーシアの2021年の国内総生産(GDP)成長率予想を従来の5.4%から6.2%に上方修正すると発表した。
 MIDFは、主要国の景気が上向いていると直近の各種経済指標から分析。外需が強まり輸出が上向いているとした。国内については、新型コロナウイルス再流行で全国的な活動制限令(MCO)が発令したものの、すべての業種で営業が認められており、20年ほど景気を下押ししないとみている。ただ新型コロナワクチン接種の遅れや政治情勢、コモディティー価格の変動、保護主義の台頭、地政学リスクを踏まえると、ダウンサイドリスクは拭えないとしている。
 MIDFはマレーシアの経常収支が21年も黒字を維持すると予想。米中などで半導体やゴム製品の需要が高まっており、輸出受注が堅調になることが主因としている。ただ黒字幅はGDP比3.7%となり、前年の4.2%からやや低下するとみている。
 MIDFはまた、経常黒字や原油価格上昇、証券市場への外資流入が見込まれる中、21年は為替市場でリンギ高傾向になると予想。対米ドルのリンギ相場は21年に平均4.05リンギとなり、前年の4.20リンギから値を上げるとみている。
 マレーシア中央銀行が11日発表した21年第1四半期のGDP成長率は、前年同期比マイナス0.5%だった。中銀は21年通期の成長率を6.0〜7.5%と予想している。


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