マレーシア統計局が14日発表した国際収支統計によると、2018年の経常収支は335億500万リンギ（約9057億円）の黒字となり、黒字額は前年から16.8％減少した。内訳をみると貿易収支のみ黒字で、サービス収支などその他部門は前年に続き赤字。利子や配当の収支状況を示す第一次所得収支は、赤字額が4割近く拡大した。

　経常収支の内訳は、貿易収支が1213億6200万リンギの黒字で、黒字額は3.9％増加。サービス収支は197億リンギの赤字で、赤字額は13.7％縮小した。第一次所得収支は493億7700万リンギのマイナスで、赤字額は5.8％拡大。官民の無償資金協力など対価を伴わない資産提供に伴う第二次所得収支は187億8000万リンギの赤字で、赤字額は8.4％拡大した。

　一方、外国直接投資（FDI）純流入額は19.2％減の326億4800万リンギ。対外直接投資（DIA）の純流出額は12.1％減の213億700万リンギだった。金融収支は186億900万リンギの黒字で、前年の赤字47億3000万リンギから黒字転換している。


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