詳細
検索
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル 亜州リサーチ公式X 亜州リサーチ公式Instagram

  ニュース     2026/03/18 22:58 NEW!!

マレーシア:製造業の活動指数、緩やかに改善=FMM調査 無料記事

 マレーシア製造業者連盟(FMM)が17日発表した最新の製造業アンケートによると、事業活動指数は2025年下半期の実績が103に回復し、26年上半期は104と緩やかに上向く見通しとなった。改善・悪化の分水嶺である100を下回った前回の25年上半期(77)から持ち直し、安定の兆しを示している。

 今回は全国631社を対象として1月12日~2月27日に調査を実施した。25年下半期の実績について指数の構成項目をみると、生産高が102(前回83)、稼働率が102(同80)と回復し、操業環境が改善した。一方、国内販売は94(69)、輸出は93(77)と改善したものの、いずれも100を下回り、需要の弱さが続いている。ほか、設備投資は小幅に増加し、雇用はおおむね横ばいとなった。

 26年上半期の売上高見通しについては、約半数の企業が増収を見込むなど、全体としてやや前向きな見方が広がっている。ただし増加幅は限定的で、回復は緩やかなものにとどまる見通し。利益については見方が分かれており、依然として高水準にある生産コストが収益を圧迫している。

■コスト圧力が継続

 事業の課題としては、原材料など投入コストの上昇が引き続き最大の懸念となっている。加えて、競争激化や需要の弱さも重しとなっているほか、通商環境の変化や地政学リスクも影響している。

 中でも米国とイランの対立激化に伴うエネルギー価格や輸送費の上昇、サプライチェーン(供給網)の混乱が新たなリスク要因として指摘されている。企業の間では物流費や燃料費、保険料の上昇が既に観測されているが、アンケート実施時点で影響は管理可能な範囲にとどまる。

 一方、将来のコスト上昇を見越して発注を前倒しする動きもみられ、足元では取引や売上高を押し上げる要因となっている。全体として製造業は回復基調にあるものの、需要の弱さとコスト高が引き続き重しとなり、回復は段階的なものにとどまる見通しとなっている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース

関連産業レポート