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  ニュース     2020/07/29 20:59

タイ:6月の工業生産18%減、下げ幅は縮小 無料記事

 工業省工業経済事務局(OIE)の29日発表によると、2020年6月の鉱工業生産指数(MPI、16年=100)は83.0となり、前年同月比17.7%低下した。指数の低下は14カ月連続だが、下げ幅は前月(23.8%低下)から縮小。新型コロナウイルス対策などで経済活動の停滞が続くものの、段階的な制限緩和によって改善に向かった。主力の自動車は57.5%低下。下げ幅は依然として大きいが、4月(81.7%低下)と5月(57.5%低下)に比べると縮小している。

 指数の構成比が高い主要10品目では、電気製品(4.5%上昇)を除く9品目で低下。うち自動車の下げ幅が最も大きく、ベースメタル(20.5%低下)とゴム・プラスチック製品(17.7%低下)がこれに続いた。ベースメタルでは自動車の車体などに使われる冷延鋼(41.1%低下)が低迷。ゴム製品では医療用ゴム手袋(30.7%上昇)が急伸する一方で、タイヤ(42.7%低下)の落ち込みが激しかった。

 電気製品は冷蔵庫や電子レンジ、電気ポット、電線が2桁の上昇を記録。他に食品(2.9%低下)に含まれるツナ缶や冷凍青果物が3割前後の上昇だった。

 同時に発表された6月の製造業設備稼働率は、前月比で2.9ポイント上昇、前年同月比で9.4ポイント低下の55.2%。前年同月を割り込むのは14カ月連続となる。うち自動車は前月比で7.4ポイント上昇、前年同月比で48.0ポイント低下の32.2%だった。


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