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  ニュース     2020/07/09 20:59

インドネシア:5月の小売売上高20.6%減、6カ月連続で縮小 無料記事

 インドネシア中央銀行は8日、2020年5月の小売売上高指数(RSI)が198.3(2010年=100)となり、前年同月比で20.6%低下したと発表した。指数下落は6カ月連続で、下落幅は4月(16.9%低下)からさらに拡大。新型コロナウイルス流行とその対策である移動制限の影響が数字に表れている。

 7部門全てで指数が前年同月を下回った。アパレルを含む「その他用品」(72.9%低下)の下落幅が最も大きく、「文化・娯楽」(53.7%低下)は12カ月連続の落ち込み。「自動車部品・アクセサリー」(46.9%低下)と「車両用燃料」(45.4%低下)も下げがきつかった。「家庭用品」(21.9%低下)や「情報通信機器」(19.7%低下)も2けた減。「食品・飲料・タバコ」(9.7%低下)が唯一の1けた減だった。

 ただRSIは前月比で4.0%上昇。4月の13.3%低下からプラスに転じた。詳細をみると、4月は全てマイナスだったが、5月は2部門がプラス。最も伸びたのはアパレルを含む「その他用品」で16.0%。これに「食品・飲料・タバコ」が7.1%で続いた。一方、最も下げ幅が大きかったのは「自動車部品・アクセサリー」で、マイナス22.4%だった。

 中銀は6月のRSIが前年同月比で14.4%低下すると推定。ただ前月比では0.8%上昇するとみている。インドネシアでは4月3日付で新型コロナ対策である「大規模な社会的制限(PSBB)」が発令。首都ジャカルタでは7月14日まで実施を延長することが決まっている。


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