シンガポール企業庁が17日発表した2025年10月の輸出額（石油と再輸出を除くNODX）は、前年同月比22.2％増の172億516万米ドルだった。前年同月を上回るのは2カ月連続。金額は23年3月以来、2年7カ月ぶりの高水準となった。前月と同様に主要各国・地域への電子製品輸出が好調で、全体を押し上げた。

　電子（33.2％増）は2カ月連続のプラス。香港（66.7％増）やインドネシア（61.2％増）、米国（44.8％増）などへの輸出が大きく拡大した。品目別では電子の5割超を占める集積回路（IC、40.9％増）や、パソコン（PC、77.7％増）の高い伸びが続いている。

　非電子製品（18.8％増）も2カ月連続のプラスで、前月から伸びが拡大。非貨幣用金（176.8％増）や特殊機械（16.1％増）、医薬品（25.2％増）がけん引した。

　輸出先別では、ICや特殊機械の伸びを背景に台湾（61.5％増）と香港（66.9％増）が急伸した。一方、最大の中国（0.1％増）は低調。また、米国（12.5％減）は非電子製品の落ち込みで6カ月連続の前年割れとなり、欧州連合（EU、83.4％増）に次ぐ3位に転落した。

　日本（0.1％減）は小幅ながら2カ月ぶりのマイナスに転落。電子（0.6％減）、非電子（横ばい）とも低調だった。


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