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  ニュース     2025/11/13 20:55

マレーシア:初の国産EV充電器、ケーブルのスイフトが生産 無料記事

 ケーブルメーカーのスイフトブリッジテクノロジーズは、電気自動車(EV)充電器の生産を開始する。今後3年で1120万リンギ(約4億2000万円)を投じ、生産ラインを構築。まず来年に1万台の生産を目指す。国内で開発・組立生産を手掛ける初のEV充電器メーカーになるという。

 マレーシア投資開発庁(MIDA)の12日発表によると、同社は交流(AC)と直流(DC)の充電器を生産する。出力は交流充電器が7~22キロワット(kW)、直流が120~600kW。まず交流で年産1万台の体制を構築し、2028年には年1000台規模で直流の生産を開始する。200人超の熟練労働者を雇用する。

 充電器はマレーシア工業標準所(SIRIM)の認証を取得済みで、国内外の安全基準を満たす。同日は製品供給に向けてEV充電所大手のチャージシニやEVプラス、不動産開発会社のアイデアル・プロパティー・グループなどと覚書(MOU)を交わした。

 MIDAの幹部は、スイフトによる充電器の国産化は国内のEVインフラ強化に向けた重要な一歩になると高く評価。スイフトのSKチョン会長は、国産ブランドの下で雇用創出や人材育成、現地サプライチェーン(供給網)の強化に取り組むと述べた。

 同社は1989年設立。ケダ州スンガイペタニに本拠を置き、同軸ケーブルや自動車用ワイヤハーネスなどを生産している。


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