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  ニュース     2025/12/07 22:59 NEW!!

フィリピン:11月のインフレ率1.5%に鈍化、食品の伸び縮小 無料記事

 フィリピン統計庁(PSA)が5日発表した2025年11月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で1.5%となり、前月(1.7%)から減速した。前月まで台風の影響で急騰していた野菜の価格が落ち着き始め、食品の値上がりが緩和した。

 CPI上昇率は、フィリピン中央銀行(BSP)の事前予測(1.1~1.9%)の範囲に収まり、政府インフレ目標(2.0~4.0%)の下限を9カ月連続で下回っている。一部食品とエネルギーを除くコア指数は2.4%で、前月から0.1ポイント低下した。

 分野別では全13分野のうち食品・非アルコール飲料(0.1%)など4分野で伸びが鈍化。一方、運輸(1.7%)など4品目で加速し、残り5品目は横ばいだった。

 食品では前月まで2桁上昇が続いていた野菜(4.0%)の伸びが大きく鈍化。肉類(4.2%)も前月の伸びを下回り、コメ(マイナス15.4%)は引き続き2桁のマイナスだった。バリサカン経済企画開発相は、政府による食品供給網と食糧安全保障の強化が食品価格の安定に寄与したと説明した。

 1~11月のCPI上昇率は前年同期比で1.6%となり、政府の年間目標を下回っている。


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