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  ニュース     2025/12/10 20:55 NEW!!

フィリピン:10月の失業率5%、3カ月ぶり上昇 無料記事

 フィリピン統計庁(PSA)が10日発表した2025年10月の失業率は5.0%となり、前月の3.8%から上昇した。前月を上回るのは3カ月ぶりで、7月以来の高水準となった。

 就業者数が前月比で0.8%減の5116万2000人に落ち込んだうえ、失業者数が30.0%増の254万2000人と大きく拡大した。不完全就業率は0.8ポイント上昇の12.0%に悪化。労働参加率は63.6%と、前月を0.9ポイント下回った。

 15~24歳の若年層に限ると、失業者数が20.6%増え、失業率は前月を2.5ポイント上回る14.1%に悪化した。

 地方別の失業率は、マニラ首都圏に隣接するカラバルソン地方が6.4%で最も高く、これに◆ルソン島南部などのビコール地方=6.2%◆サマール島やレイテ島を含む東ビサヤ地方=6.1%――が続いた。最低はミンダナオ島南部のソクサージェン地方で3.2%。首都圏は5.7%だった。

 一方、不完全就業率はソクサージェン地方が24.5%で最も高く、最低は隣接するダバオ地方の3.9%。首都圏は6.4%だった。

 全体の失業率は20年4月に新型コロナウイルスの影響で集計開始以来の最高となる17.6%に達した後、おおむね改善傾向にある。24年12月には現行基準で最低の3.1%を記録した。ただ25年7月は台風などの影響で5.3%まで上昇していた。


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