国内製造業者は、2020年上半期の業績が大きく落ち込むと予想している。マレーシア製造業者連盟（FMM）とマレーシア経済研究所（MIER）が行ったアンケート調査で分かったもので、新型コロナウイルス問題を主因とする販売減少に伴い、生産量と工場稼働率が落ち込むとみている。ザ・スター・オンラインが10日付で伝えた。

　調査には490社が回答。33％が上半期に生産量を削減すると答えたほか、30％が工場稼働を減らすとした。また、51％が上半期の生産コストが上昇すると回答。以前のアンケートでの43％を上回った。アンケートでは、金属部品や食品・飲料原料などの中国からの輸入供給が滞ることが最も懸念されていることも分かった。輸出では、機械や自動車部品、電気・電子、化粧品、鉄鋼製品、加工食品が新型コロナ問題の影響を最も受けている。

　一方、投資を増やすと答えたのは24％、近く増員すると答えたのは17％だった。また外国人労働者を減らし、工場自動化などによるコスト削減を検討していると答えたのは43％だった。なお回答企業の34％は工場の自動化率が31〜50％だった。


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