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  ニュース     2020/11/29 20:59

マレーシア:複合企業UMWの3Q、活動制限緩和で黒字確保 無料記事

【亜州ビジネス編集部】複合企業のUMWホールディングス(UMWH)は2020年第3四半期の連結決算で、売上高が前年同期比7.7%減の26億6000万リンギ(約680億円)、純利益が8.2%減の1億130万リンギだったと発表した。減益だったものの、前四半期の7844万リンギの赤字からは回復。新型コロナウイルス対策である活動制限令(MCO)が徐々に緩和されたことで業績が改善した。政府が6月半ばから販売サービス税(SST)を減免したことで、特に自動車部門の業績が前四半期に比べ上向いた。
 プロドゥア車とトヨタ車を扱う自動車部門の売上高は7.4%減の21億3000万リンギ。税引き前利益は6.1%減の1億3100万リンギ。前四半期の赤字4170万リンギから黒字を回復した。政府が6月半ばから年末まで国産車のSSTを100%免除、輸入車については半減したことで販売が伸びており、トヨタ車の通年目標を4万5000台から5万3000台に上方修正。プロドゥア車は10月には2万6852台を販売し、過去最多を記録した。
 重機部門は16.0%減収、10.6%増益。MCO緩和をきっかけに業績が上向いた。自動車部品・潤滑油部門も減収増益。そのほか航空部品部門では、ロールス・ロイス製の航空機エンジン「トレント7000」向けのエンジンケースを初出荷するなど進展を遂げた。
 UMWは今後の見通しについて、新型コロナ禍で先行きの見通しが不安定だが、自動車部門を中心に改善を見込めるとし、引き続き事業の強化と効率化を図るとしている。


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