ニュース 2024/12/05 20:59
タイ:11月の物価上昇1.0%、軽油値上がりで加速
経済・統計 インフレ率 タイ
商務省が4日発表した2024年11月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で1.0%だった。前月(0.8%)を上回り、3カ月連続で伸びが加速。食品などの伸びが鈍化したものの、軽油(9.3%)の上昇が指数全体を押し上げた。振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数(0.8%)は、前月から横ばいだった。
軽油は前年同期に政策で価格が抑えられていたため、ベース効果で上昇幅が大きかった。軽油を含む車両用燃料(3.2%)は前月まで落ち込んでいたが、4カ月ぶりにプラス転換した。
一方、食品・飲料(1.3%)は前月を0.7ポイント下回り、2カ月連続で減速。前月まで洪水などの影響で高騰していた生鮮野菜(マイナス4.6%)が8カ月ぶりのマイナスとなった。ただコメ(0.9%)は上昇幅が拡大し、油脂(2.7%)は23年1月以来のプラスに転じている。
1~11月のCPIは前年同期比で0.3%だった。同省は24年の年間上昇率を0.5%前後とみている。25年については、0.3~1.3%(平均0.8%)に加速すると予測。指数を押し上げる要因として、政府の電子通貨給付による国内消費の拡大や、観光業の回復、軽油価格の上昇などを挙げた。一方、政府による電気料金の抑制や、生鮮野菜価格の正常化、不動産・自動車市況の低迷などがインフレの抑制要因になるとみている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
軽油は前年同期に政策で価格が抑えられていたため、ベース効果で上昇幅が大きかった。軽油を含む車両用燃料(3.2%)は前月まで落ち込んでいたが、4カ月ぶりにプラス転換した。
一方、食品・飲料(1.3%)は前月を0.7ポイント下回り、2カ月連続で減速。前月まで洪水などの影響で高騰していた生鮮野菜(マイナス4.6%)が8カ月ぶりのマイナスとなった。ただコメ(0.9%)は上昇幅が拡大し、油脂(2.7%)は23年1月以来のプラスに転じている。
1~11月のCPIは前年同期比で0.3%だった。同省は24年の年間上昇率を0.5%前後とみている。25年については、0.3~1.3%(平均0.8%)に加速すると予測。指数を押し上げる要因として、政府の電子通貨給付による国内消費の拡大や、観光業の回復、軽油価格の上昇などを挙げた。一方、政府による電気料金の抑制や、生鮮野菜価格の正常化、不動産・自動車市況の低迷などがインフレの抑制要因になるとみている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。