【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が20日発表した貿易統計によると、2023年10月の輸出額は前年同月比4.4％減の1261億9370万リンギ（約4兆500億円）だった。前年割れは8カ月連続。前年同期に資源高で急伸していた反動などで落ち込みが続いている。ただ、前月までの2桁減からは下げ幅を縮小した。全体の輸入額は0.2％減の1133億2510万リンギで、小幅ながら輸出と同じく8カ月連続のマイナス。貿易収支は128億686万リンギの黒字だった。
　輸出額の4割弱を占める電気・電子製品は2.3％減と、3カ月連続の前年割れ。シンガポール向けが13.5％減少するなど振るわなかった。他の主要品目もマイナスが目立ち、石油製品が23.7％減、鉄鋼が8.6％減と落ち込んだ。一方、輸送機器は24.6％増えた。
　主要国・地域への輸出額も多くが落ち込み、最大のシンガポール向けが8.2％減、2番目に大きい中国向けが7.0％減、日本向けが23.4％減だった。中国向けは液化天然ガス（LNG）やパーム油などが低調だった。
　輸入は最大の電気・電子製品が10.2％減と8カ月連続のマイナスだった一方、石油製品や機械・部品、鉄鋼などが2桁のプラス。国別では最大の中国からが8.9％増、日本からが14.9％減などだった。
　1～10月の累計は、輸出額が前年同期比8.0％減の1兆1855億9060万リンギ、輸入額が8.0％減の9955億5230万リンギ、貿易収支が1900億3830万リンギの黒字だった。


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