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  ニュース     2024/06/06 20:56

フィリピン:4月の失業率4.0%、2カ月連続で上昇 無料記事

 フィリピン統計庁(PSA)が8日発表した2024年4月の失業率は4.0%となり、前月から0.1ポイント上昇した。前月を上回るのは2カ月連続。ただ、新型コロナウイルスの収束後は低下傾向にあり、前年同月比では0.5ポイント低下した。
 就業者数が前月比で1.5%減の5039万6000人に縮小する一方、失業者数が2.0%増の204万1000人に拡大した。労働参加率は前月を1.2ポイント下回る64.1%に低下。不完全就業率は3.6ポイント上昇の14.6%に悪化した。ほか、15~24歳の若年層の失業率は10.5%で、前月から1.8ポイント上昇した。
 地方別の失業率は、ルソン島のビコール地方が5.4%で最高。これに◆マニラ首都圏に隣接するカラバルソン地方=5.3%◆首都圏と北ミンダナオ地方=4.4%――が続いた。一方、最低はミンダナオ島西部のサンボアンガ半島地方の1.9%だった。不完全就業率は、同島南部のソクサージェン地方が32.2%で最も高く、最低は首都圏の5.7%だった。
 失業率は20年4月に新型コロナの影響で集計開始以来の最高となる17.6%に達した。ただその後はおおむね改善傾向にあり、23年12月には現行基準で過去最低となる3.1%を記録。同年は年間を通じて5%を下回って推移した。


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