カンボジア関税消費税総局（GDCE）によると、2025年第1四半期の鉄鋼輸入額は前年同期比75.0％増の2億1700万米ドルだった。3月単月では前年同月比90.0％増の7200万ドルで、建設業界の回復を背景に加速している。カンボジアの第1四半期の輸入総額は75億7300万米ドルで、鉄鋼輸入が占める割合は2.9％だった。クメールタイムズが22日付で伝えた。

　カンボジア建設業協会（CCA）のポン・キアウ・セー会長は、政府が不動産市場の活性化に向けた支援策を24年に打ち出したことで、住宅購入や建設活動を促進していると説明。政府は、1区画当たり5万平方メートル未満の未利用地に対する土地税の免除や不動産開発業者に対する税負担軽減策を導入しており、これが不動産・建設業界にプラスの影響があるとしている。

　なおアジア開発銀行（ADB）は4月に発表した経済見通しで、カンボジアの国内総生産（GDP）成長率が25年に6.1％、26年に6.2％となると予測。製造業の輸出拡大や観光回復が主因とした上で、建設や不動産も徐々に回復するとしている。


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