ニュース 2024/08/27 20:56
ベトナム:24年のGDP成長率予想、6.1%に上方修正=世銀
経済・統計 GDP ベトナム
世界銀行(WB)は26日、ベトナム経済の見通しに関する報告書を発表し、同国の2024年の国内総生産(GDP)成長率予想を6.1%として4月発表の5.5%から上方修正した。上半期に好調だった製造業の輸出は下半期にやや軟化する見通しだが、年内には国内不動産市場に回復の兆しが表れ、また消費者や投資家の信頼感も高まるとみて、通年では成長が加速すると予想している。
ベトナム統計総局が発表した上半期のGDP成長率は6.4%で、23年通期の5.0%から大きく加速した。世銀は、下半期には米国など主要輸出先の需要低下で輸出の伸びが緩やかになるが、それでも輸出は通年で前年比11.4%増と、前年の2.5%減からプラスに転じると予想。また個人消費は5.3%増、公共支出は5.5%増、投資は6.8%増とそれぞれ前年から伸びが加速すると見込む。
25~26年のGDP成長率はともに6.5%を予想。外需回復で輸出が年7~8%伸びるほか、債券市場の活性化や24年8月施行の改正土地法で不動産市場が回復することなどを好材料とみている。
一方、インフレについては、24年に4.5%と前年の3.3%から加速すると予想。アフリカ豚熱(ASF)流行による豚肉価格の高騰など、食品価格の上昇を一因に挙げた。一方、好調な貿易収支を背景に24~26年は経常収支がGDP比プラス0.9~1.0%の水準を維持すると予想。23年にGDP比2.4%だった財政赤字は、24~26年には1%以下に抑制されるとみている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
ベトナム統計総局が発表した上半期のGDP成長率は6.4%で、23年通期の5.0%から大きく加速した。世銀は、下半期には米国など主要輸出先の需要低下で輸出の伸びが緩やかになるが、それでも輸出は通年で前年比11.4%増と、前年の2.5%減からプラスに転じると予想。また個人消費は5.3%増、公共支出は5.5%増、投資は6.8%増とそれぞれ前年から伸びが加速すると見込む。
25~26年のGDP成長率はともに6.5%を予想。外需回復で輸出が年7~8%伸びるほか、債券市場の活性化や24年8月施行の改正土地法で不動産市場が回復することなどを好材料とみている。
一方、インフレについては、24年に4.5%と前年の3.3%から加速すると予想。アフリカ豚熱(ASF)流行による豚肉価格の高騰など、食品価格の上昇を一因に挙げた。一方、好調な貿易収支を背景に24~26年は経常収支がGDP比プラス0.9~1.0%の水準を維持すると予想。23年にGDP比2.4%だった財政赤字は、24~26年には1%以下に抑制されるとみている。
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