【亜州ビジネス編集部】国営石油ペトロナスは21日、傘下の化学大手ペトロナス・ケミカルズ・グループ（PCG）がサラワク州で低炭素アンモニア・尿素の工場建設を検討すると発表した。同州政府系の石油化学会社サラワク・ペトケムとの共同事業で、まず実現可能性調査を実施する。

　同日に覚書（MOU）を交わした。技術面や商業面で共同検討を行う。再生可能エネルギーの利用などにより二酸化炭素（CO2）の排出を抑えてアンモニアと尿素を生産し、高まる需要を取り込む狙い。アンモニアは発電燃料などとして、尿素は肥料や樹脂原料などとしての供給を見込む。

　昨年9月の報道によると、州政府はサラワク・ペトケムに対して、メタノール新工場の建設計画を中止し、代わりに低炭素アンモニア工場を新設するよう指示していた。


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