フィリピン統計庁（PSA）が3月28日発表した2025年2月の貿易統計（速報値）によると、輸出額は前年同月比3.9％増の62億5280万米ドルだった。前年同月を上回るのは2カ月連続。電子製品（2.5％増）が10カ月ぶりにプラスに転じた。電子製品のうち、輸出全体の4割を占める半導体（4.1％減）が引き続き落ち込んだものの、それ以外では多くの品目が2桁増だった。輸入額は1.8％減の94億820万米ドル。貿易赤字は31億5540万米ドルだった。

　輸出上位10品目のうち前年同月を上回った品目は、化学品（24.1％減）以外の9品目。電子製品では、オフィス機器（94.1％増）や医療・産業機器（95.2％増）などが大幅増となった。このほか、ココナツ油（111.8％増）や銅精鉱（37.5％増）なども大きく伸びた。

　輸出先別では、最大の米国（0.5％増）や2番目に大きい日本（11.6％増）がプラスを維持した一方、4番目に大きい中国（7.7％低下）はマイナスに転じた。対日輸出は3カ月連続のプラスとなる。

　主要品目の輸入額は、最大の電子製品（9.8％増）が引き続き拡大し、輸送機器（12.2％増）は伸びが加速した。国別では全体の4分の1を占め最大の中国（12.6％増）や3番目に大きいインドネシア（19.7％増）が引き続きプラスだった一方、2番目に大きい日本（2.1％減）はマイナスに転じた。


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