IT（情報技術）人材の求人サイトを運営するトップデブが発表した2024～25年のリポートで、 IT人材の平均給与（賞与除く）が2024年に月1317米ドルとなり、前年から0.5％上昇したことが分かった。AI（人工知能）エンジニアでは一部で2000米ドルを超えたが、その水準に達する技術者は限られている。VNエクスプレスが伝えた。

　トップデブは、 IT業界ではエンジニアの需要が大きく高まっており、雇用者がより高い給与を支払っていると指摘。専門別の給与は◆データサイエンス＝1490～2310米ドル◆データ分析＝1130～1890米ドル◆機械学習＝1480～2380米ドル◆AI開発＝1100～2060米ドル◆ビジネス・インテリジェンス（BI）＝1470～2390米ドル◆ビッグデータ＝1210～2260米ドル◆データ・ガバナンス＝1140～2380米ドル◆データ・ビジュアライゼーション＝730～1260米ドル――で、多くの分野で最高が2000米ドルを超えた。

　スイス系人材会社アデコベトナムの代表者は、ベトナムではデジタルトランスフォーメーション（DX）推進でITエンジニアの需要が高まっていると指摘。AIエンジニアの需要が高いのはもちろん、データセキュリティーに対する懸念の高まりから、その専門家の需要も増えているとしている。

　なお豪CPAオーストラリアが24年8月に発表した調査リポートによると、ベトナムで過去12カ月に業務上でAIを活用した企業は8割に上り、アジア太平洋地域の平均（69％）を上回っている。


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