精密加工のグランド・ベンチャー・テクノロジー（GVT）は、表面加工の地場ACPメタル・フィニッシングを買収すると発表した。全発行済み株式を1700万シンガポールドル（約18億7000万円）で取得する。ACPは航空宇宙関連や光学製品、医療機器、半導体機器向けなどの表面加工に強みがあり、GVTは買収によってサービスの幅を広げる。
　ACP親会社のアーディルから株式を取得する。買収資金は内部資金と銀行からの借り入れで賄う。
　GVTは金属の切削加工や成型加工のほか、板金加工、電子機器や機械装置の組み立てなどを手掛ける。近年は買収を通じて業容を拡大しており、2020年には中国のJドラゴンを買収して航空宇宙や半導体機器、医療機器向けの精密加工に、22年にはマレーシアのフォーマック・アジアを買収して半導体機器向けの板金加工に参入した。


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