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  ニュース     2024/07/01 22:59

タイ:5月の工業生産2%減、自動車が2桁のマイナス 無料記事

 工業省工業経済事務局(OIE)の6月28日発表によると、2024年5月の鉱工業生産指数(MPI、21年=100)は90.3となり、前年同月比で1.5%低下した。前年同月を下回るのは2カ月ぶり。自動車や電子など多くの品目で指数が悪化した。季節調整済み前月比では0.6%低下した。
 主要10品目のうち5品目で前年同月から低下し、プラスの品目でも5品目のうち4品目は前月から伸びが鈍化した。自動車(14.2%低下)は10カ月連続の前年割れ。国内販売が不振の1トンピックアップトラック(22.3%低下)やディーゼルエンジン(21.3%低下)で2割超のマイナスとなり、乗用車(2.2%低下)も落ち込みが続く。ただ、乗用車のうち1800cc以下のハイブリッド車(HV、87.1%上昇)は22年11月以降、2~3桁のプラスで推移している。電子(12.3%低下)は少なくとも22年1月以降、29カ月連続のマイナス。集積回路(IC、25.9%低下)などが引き続き落ち込んだ。
 一方、ベースメタル(8.2%上昇)は8カ月ぶりにプラス転換した。鋼板(4.0%上昇)と、鋼管(13.3%上昇)、条鋼(8.4%上昇)がそろって前月までのマイナスからプラスに転じ、特に熱延鋼板(51.8%上昇)の伸びが大きかった。電機(6.6%上昇)は前月から伸びが鈍化したものの、2カ月連続のプラスを維持。電線(53.4%上昇)の大幅上昇が続いている。
 OIEが同時に発表した5月の製造業設備稼働率は59.8%だった。大型連休があった前月から4.3ポイント上昇したものの、前年同月比では1.3ポイント低下した。うち自動車の稼働率は56.4%で、前月から8.7ポイント上昇、前年同月から13.2ポイント低下だった。


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