【亜州ビジネス編集部】DRBハイコム傘下の国民車メーカー、プロトンは22日、5月に発売した同社初のハイブリッド車（HV）「X90」の輸出を開始したと発表した。既に3カ国で発売しており、今後さらに市場を広げる。

　最初の輸出先はインド洋の島国モーリシャスで、8月4日に発売。同月末には隣国ブルネイと南アフリカでも発売した。さらにフィジーやガーナ、トリニダード・トバゴ、イラクなどに輸出するための準備を進めている。

　プロトンは輸出が将来の業績を支える大きな柱に成長すると説明。現在は世界的に景気が後退しているものの、各国の情勢を吟味した上で輸出しているとした。同社の2022年の輸出台数は5406台で、前年から79％増加した。

　なおブルネイでの販売は好調で、8月のプロトン車販売は100台と、月間で過去最高を記録。X90の輸出第1弾も即座に売れた。同国の23年の新車市場は1万3000台に上るとみられている。

　X90は、プロトンに出資する中国自動車メーカー、吉利汽車のスポーツ多目的車（SUV）「豪越」がベース。マレーシアでは8月の販売台数が719台と、Dセグメント・SUVで首位に立っている。


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