【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局の21日発表によると、2023年第4四半期の国内製造業の設備稼働率は79.8％だった。前四半期の79.4％を上回り、2四半期連続で上昇。23年第1四半期以降で最高となった。

　7業種のうち電気・電子製品（79.2％）を除く6業種で前四半期から上昇。金属製品（83.2％）が最も高かった。一方、電気・電子製品は0.7ポイント低下し、これに含まれる電子製品（78.2％）は0.8ポイント下げた。また、輸送機器（82.2％）は2四半期連続で上昇したものの、うち自動車（81.5％）は前四半期を0.1ポイント下回った。

　稼働率は内需型産業で82.8％と高く、輸出型産業は78.4％だった。地域別では租税回避地のラブアンが95.6％で最高。これにヌグリスンビラン州が83.8％で続いた。電子産業が集まるペナン州とケダ州はそれぞれ78.2％、79.1％で、共に前四半期から上昇した。

　全体の稼働率は23年の年間平均で79.3％と、前年を1.1ポイント下回った。うち電子製品（78.6％）は1.5ポイント低下、自動車（82.8％）は0.2ポイント低下だった。


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