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  ニュース     2023/07/09 21:53

マレーシア:中国・奇瑞汽車が再進出、エンジン車2モデル発売 無料記事

【亜州ビジネス編集部】中国の中堅自動車メーカーである奇瑞汽車(チェリー)は6日、マレーシア市場に再参入した。この日、エンジン車のスポーツ多目的車(SUV)「オモダ5」と「ティゴ8プロ」を発売。価格はオモダ5が10万8800リンギ(約335万円)から、ティゴ8が15万9800リンギからに設定した。再進出当初から現地で組立生産を行い、全国に31店のディーラーを構えるなど、人気が集まるSUV市場に一石を投じる構え。ポールタンが同日付で伝えた。

 両モデルとも地場コングロマリット(複合企業)大手サイムダービー系のイノコム・コーポレーションが北部ケダ州クリムの工場で組立生産する。オモダ5は、BセグメントSUV部門でトップを行く国民車メーカー、プロトンの「X50」(最低価格11万3300リンギ)やホンダの「HR-VターボV」(同13万4800リンギ)が、ティゴ8はプロトンが5月に発売したDセグメントSUVのハイブリッド車(HV)「X90」(12万3800リンギ)がライバルになるとされている。

 奇瑞は再進出に当たり、全国に31の販売店を開設した。進出時の店舗数としては異例の多さで、年末までにさらに増やすとしている。

 同社は2007年ごろにマレーシアへ進出したが、売れ行きが悪く撤退していた。このところ東南アジアへの再進出を加速させており、昨年にはインドネシアで地場企業への委託による生産を開始。また、シンガポールで今年第4四半期に販売を再開するほか、タイ市場への再参入では来年に電気自動車(EV)を投入する。ベトナムへの再進出も表明している。


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