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  ニュース     2021/03/07 20:59

シンガポール:1月の小売売上高6%減、落ち込みが加速 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が5日発表した2021年1月の小売業売上高指数(名目、17年=100)は97.2となり、前年同月比で6.1%下落した。指数の下落は24カ月連続で、下げ幅は前月(3.3%下落)から拡大。消費が伸びる旧正月の時期のズレが影響した。前年同月は旧正月があったため落ち込みが軽微だった。

 14業種のうち9業種がマイナスとなり、前月の8業種から増加。ミニマート・コンビニエンスストア(3.8%下落)が17カ月ぶりの下落に転じた。下げ幅が最大だったのは、食品・アルコール飲料(43.6%下落)で、旧正月の影響が直撃。また、観光客の減少で苦戦を強いられている百貨店(36.1%下落)や衣類・履物(28.5%下落)は、引き続き大幅な下落だった。

 一方、自動車(10.3%上昇)は6カ月連続のプラス。また、在宅勤務需要でネット通販が好調な家具・住宅設備(25.9%上昇)と、スマートフォンの新製品効果があったコンピューター・通信機器(24.8%上昇)は、ともに3カ月連続で20%を超える伸びとなった。

 1月の小売売上高(推計)は6.1%減の37億8300万シンガポールドル(約3050億円)。うちネット通販が占める割合は10.3%で、前月の10.9%から低下した。食品飲料サービス売上高(推計)は24.7%減の7億2000万シンガポールドルだった。


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