【亜州ビジネス編集部】トヨタ車生産販売のUMWトヨタ・モーターは2日、トヨタ車とレクサス車の2021年10月の販売台数が前月比で6％増の計8500台だったと発表した。増加は4カ月連続。6月に始まった全国的な活動制限令（MCO）が徐々に緩和されていることが背景にある。

　1〜10月の販売台数は5万4618台で、前年同期から25％増加。20年半ばから自動車の販売サービス税（SST）の減免措置が講じられたことで、21年6月に全国的なMCOが開始されるまでは販売が好調だったことが大きい。

　同社は先行きについて、政府が自動車に対する販売サービス（SST）の減免措置を半年延長して22年6月末までとしたことは市場回復を後押しすると説明。また電気自動車（EV）への税優遇措置を打ち出す方針を示したことも歓迎した。

　同社は一方、タイから輸入しているハイブリッド車（HV）「カローラクロス・ハイブリッド」を現地生産に切り替えることも発表。既に国産の予約受付を開始しており、価格は13万7000リンギ（約376万円）からに設定した。ラビンドラン社長は、「HVの現地生産は待ち望んでいたもの。求めやすい価格で提供できるようになることで、多くの消費者に提供できる」と述べた。


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